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ボルソナロ大統領の疑惑調査開始

 ブラジルのメディアによると、ボルソナロ大統領の機密情報漏洩に関する調査が12日に開始されたことで、大統領は最高裁判所で4件、上級選挙裁判所で1件の調査をされることになりました。調査は始まりましたが、大統領は裁判所に起訴されているわけではなく、現段階では被告とは見なされていません。

 大統領が調査されるのは、最高裁ではデータ漏えい、連邦警察の調査に干渉、電子投票機への批判、コバキシン・ワクチン交渉での不正行為といった4件の疑惑で、選挙裁判所では証拠もなしに電子投票システムを攻撃したとして行政調査が行われます。

 現段階では、目撃者からの聞き取りといった証拠集めが中心で、最高裁の判断が必要な犯罪かどうかを見極める調査です。したがって大統領はまだ、被告人ではありません。

 大統領が被告になるのは、国会で513人の議員のうち342人以上が賛成し大統領非難決議が行われ、この案件を最高裁が受け付けたときです。国会を通過すれば、最高裁が大統領の疑惑を審理するかどうかが残された課題です。