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サンパウロ市は酸素不足無し

 新型コロナ患者に対する医療用酸素の不足が伝えられていますが、サンパウロ市の担当者は20日、「サンパウロ市では酸素が不足することはない」と語りました。同市ではコロナの患者を大病院に集中させ、その病院への酸素供給を優先しているためです。ブラジルのメディアが報じています。

 この発表は、酸素不足でサンパウロ東部にあるサンパウロ大学から10人の患者が別の病院に移送されたとのニュースの後に行われました。サンパウロ大学は中程度の複雑な患者を受け入れる救急医療施設で、新型コロナ患者が増加、コロナ以外の深刻な患者に対応するのが難しくなり、その治療に専念するためにコロナ患者を移送したとしています。

 サンパウロ市は、「そのときも特に酸素不足と言うことはなかった。酸素の配達が遅れたに過ぎない」と話しています。酸素供給について同市は、サンパウロ州工業連盟の協力を得てシリンダーの手当てをし、酸素輸送用のトラックも手配済みとしています。