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サンパウロ州は規制緩和に向かう

 ブラジルの新型コロナウイルス感染者の爆発的な増加が日本でも報道され始めましたが、ブラジルメディアによると、サンパウロ州ジョアン・ドリア知事は27日、早くも新型コロナウイルス予防策の規制緩和を発表しました。規制緩和は6月1日から実施されます。
 
 ドリア知事は記者会見で、「サンパウロ州の規制は続けるものの、一部地域の経済活動を少しずつ再開する」としています。同知事は、緩和策を「サンパウロ計画」と呼び、地域を5段階(赤の最大危険地域オレンジ、黄色、緑、青と危険度が下がる)に色分けします。各段階は州保健局とコロナウイルス緊急委員会が定めた基準によって区分けされ、それによって規制緩和の強弱が決まります。

 色分けが青になるとマスク使用などの衛生対策と社会的距離策は実施を続けられるものの、部分的な経済活動は容認されます。州知事は「マスクの普及と使用者が多く、新規感染者が減少傾向を示し、病院のベッドに余裕があり、外出自粛策が功を奏している都市では、規制緩和の可能が高い」と述べています 。

 なお、サンパウロ市のブルーノ・コバス市長は、「サンパウロ市の規制緩和の詳細は、28日に記者会見を開き発表する」としています。