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ブラジル政府、ロシア製ワクチン購入に方針変更

 ブラジルメディアによると、保健省は3日、5日にロシア製ワクチン「スプートニクV」購入の交渉をすると発表しました。購入予定量は3000万回分です。

 購入が行われるのは国家衛生監督庁(アンビサ)が、ワクチンの緊急および一時的な使用を許可する際の必要書類から第3相臨床試験結果の書類を無くし簡素化したために、政府は「スプートニクV」購入に舵を切りました。保健省は、2月には利用できるようになると述べています。アンビサの決定に感染症専門医は、「新しい規則でブラジルは多くのワクチンの選択肢を持つことになった」と歓迎しています。

 アンビサはこれまで、緊急使用の申請には、ブラジルで第3相臨床試験テストを実施、そのデータの提出を要求していました。このためファイザー、ジョンソン、オックスフォード、シノバックの4社はブラジル国内でテストを行ってきました。そして承認されたのがオックスフォードとシノバック両ワクチンで、すでに接種が始まっています。ファイザーワクチンは未承認です。