ブラジルのメディアによると、連邦下院議会は6日、民間企業がワクチンを購入して従業員に予防接種を行うことを承認しました。政府は優先グループに順次ワクチンを接種しています。しかし、企業従業員は仕事を進めるには接種の順番を待っていられない事情もあり、企業の自主的な措置を認めたものです。法案は引き続き上院で議論されます。
これまでワクチン接種は法律で、「企業は統一医療システム(SUS)が決めた優先グループに対してのみ、独自に購入したワクチン接種をできる」と規定しており、従業員への接種は認められていませんでした。下院ではこの条項が修正されたものです。この場合、国家衛生監督庁(アンビサ)が承認したワクチンでなくても、世界保健機関と外国機関が承認したワクチンであれば、購入して接種することも許可されています。
この修正には、マルセロ・ケイロガ保健大臣、ロドリゴ・パチェコ上院議長らも同意しています。彼らは、「民間部門は国の予防接種プロセスをスピードアップに寄与する」と述べています。ただし、従業員に予防接種を行う場合も、国立予防接種計画で決めている優先順位に従って接種する必要があります。