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新型コロナ変異種に効く研究進む

 ブラジルメディア2日付け報道によると、中国国立バイオテックグループの実験室での予備調査で、中国製ワクチンが南アフリカで発見された新型コロナウイルス変異種に効果があることが判りました。同ワクチンは、ブラジルではテストも承認もされていません。

 ただし、ブタンタン研究所で製造されるワクチン「コロナバック」も中国製で、南アフリカ変異種に効果があるとされる不活化ウイルスを使用しています。ブラジルで見つかっている変異種は、すでに罹ったことのある人にも再感染するといわれており、中国製ワクチンがブラジル変異種にも効果があるかどうかは未知数です。

 英国と南アフリカ変異種に効くワクチンの研究はファイザーとモデルナ両社も進めており、実験室では効果のあるワクチン開発に成功した、としています。ジョンソンも、南アフリカの亜種に対して57%有効であるワクチンを開発したと発表しました。有効率は高くはありませんが、世界保健機関が推奨する最小値の50%を上回っています。