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マラニョン州、最高裁にロシア製ワクチン輸入許可促進を嘆願

 ブラジルメディアによると、ブラジル北東部のマラニョン州政府は9日、連邦最高裁判所に「国家衛生監督庁(アンビサ)が新型コロナパンデミック対処のためロシア製スプートニクVワクチンの輸入と緊急使用を許可」するよう求めました。アンビサの同ワクチンに対する審査が進まず、なかなk輸入許可が下りないためです。

 同州は、「スプートニクVはラテンアメリカを含む50カ国以上で使用されており、有効性と安全性を証明するいくつかのテスト結果がある」と指摘しています。またアンビサへの嘆願書の中で、国際科学雑誌「The Lancet」には91.6%の有効性を認める研究が掲載されているとも述べています。

 同州の訴えにアンビサは、「要求が拒否されたわけでは無い。必要な情報が送信されるか、ロシア当局によって発行されたレポートに代わる技術データが送信されるまで中断しているだけだ」と反論しています。