中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

中国製ワクチンの有効度は高い

 ブラジルのメディアによると、中国製ワクチン「コロナバック」を製造しているブタンタン研究所は11日、同ワクチンの有効性に関する最終臨床研究の結果を発表、12月から1月に発表したよりも有効性は高いと指摘しました。

 世界で権威ある「ランセット科学ジャーナル」発表用に公開された科学論文で明らかにされたもので、新型コロナに対する有効性は50.38%としていましたが、直近の研究で50.7%に達したとしています。さらに、21日以上の間隔で2回目を接種すれば、効果は62.3%に高まる可能性を指摘しています。

 また、発症した患者に対する有効度は、軽度、中等度、重度のいずれの場合でも、「コロナバック」はウイルスの活動を抑制する能力が78%から100%あるとしています。世界保健機関(WHO)および国家衛生監督庁(アンビサ)は50%以上であれば有効としています。

 大流行したアマゾナス州マナウス市でアマゾナス州サンパウロ州の医療専門家が67,000人以上の市民を対象に実施した研究で、「コロナバック」ワクチンは接種14日後にブラジル変異体に対しても50%以上の有効性を示しました

 研究に携わった研究者は,「現時点では、データは予備的なもので、1回の接種で有効なのは50%だった。おそらく2回の接種すればワクチンの有効性は上昇し、50%よりはるかに高くなる可能性がある」と同ワクチンを評価しています。