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アルゼンチン副大統領の暗殺未遂事件

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は2日、クリスティーナ・キルチネル副大統領の暗殺未遂事件を受け、銀行閉鎖を宣言しました。フェルナンデス大統領は、この事件を「国が再び民主主義になった1983年以来、最も深刻な事態だ」と呼び、「アルゼンチン国民が生命と民主主義を守り、副大統領との連帯を示すために、銀行の閉鎖を宣言する」と発表しました。

 キルチネル副大統領を銃撃したのは、ブエノスアイレスに住むブラジル人フェルナンド・モンティエルで、1987年1月13日生まれの35歳、ウーバーのドライバーとして働き、2021年3月17日に違法非正規兵器を所持していた記録があるそうです。犯人は、警備員や武装した支持者によって逮捕されました。

 事件が起きたのは1日午後で、副大統領が自宅前で支持者に挨拶をしているときでした。報道によると、犯人のフェルナンドは副大統領の数センチ前に5発充填された銃を構え、犯人は引き金を引きましたが、幸いにも銃弾は発射されませんでした。銃の故障だろうと見られています。

 フェルナンデス大統領は事件の原因を「政治、司法、メディアなどで拡散されたヘイトスピーチに影響されたのではないか」としています。