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ブラジル大統領、大統領府で持論を展開

 ブラジルのメディアは10日付で、大統領府で行われた観光プログラム開始式典の席上、ボルソナロ大統領は「ブラジルは弱虫の国になってはいけない。新型コロナに正面から立ち向かうべきだ」と演説し、「いまは新型コロナ抑制が第一で、商業活動もままならない」と不満を表明したと報じています。

 演説では、「死者にお詫びします、ごめんなさい、でも私たちはいつか死ぬ」と指摘し、「現実から逃げるのは無駄だ。コロナの規制で多くのビジネスが失われている。こうしたことはやめなければならない」と強調しました。また、大統領は「まったく何の役にも立たない」と報道人に不満も述べました。

 これについてメディアは、「新型コロナ流行以来、大統領はしばしば科学と矛盾する発言をしてきた。彼は常に商業の推進に賛成し、マスクを着用することに反対している」と反論しています。メディアコンソーシアム10日の調べでは、162,600人が死亡し、567万人が感染したと発表しています。こうした中で大統領は、保健当局が「新型コロナウイルスを広める」と指摘する「混雑を引き起こすイベント」を促進しているとも非難しています。