地元メディアによると、ボルソナロ大統領は5日、エレトロブラスの民営化法案に署名しました。法案は、最高連邦裁判所が「議会の承認なしに国営企業の民営化を禁止」と決定しているため、今後下院と上院で承認される必要があり、承認されて初めて有効になります。
エレトロブラスの民営化は株式の発行をもって行われ、鉱山エネルギー省によると、2020年後半にも行われるとしています。民営化に当たって同社は、水力発電所を撤去するための連邦政府へ162億レアル、電気代の補助金を削減のために80億レアル、サンフランシスコ川の活性化のために35億レアルの支払いが求められています。
民営化法案は、投資能力や市場シェアを失ったエレトロブラスでは、国のエネルギー安全保障政策に支障を来すとして、提案されていました。
法案の内容は議会で、部分的に修正が行われる可能性があり、下院を通過し上院に送られても、上院で修正されれば、再度下院へ戻され、審議が継続されます。