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ブラジリア暴動の資金提供者の資金650万レアル凍結

 ブラジルのメディア12日付にによると、ブラジリア連邦裁判所は、8日にブラジリアで暴動を起こしたボルソナロ支持者たちのバス代などの資金を提供した52人と7社の資産650万レアルを凍結するよう命じました。凍結された資産は暴徒によって議会、大統領府、最高裁判所が破壊された損害の弁済に充てられます。この裁判は連邦司法長官の要請で行われました。

 判決では、「資金提供者は暴動に直接参加していないが、不正なイベントに参加したデモ隊の数千の輸送、州間バスの数十台のチャーター資金を負担し、公共財産の毀損の手助けを行った。これは十分に民事責任に相当する」と指摘しています。続けて判決は「大統領選挙の結果に敵対する怒りの感情を持った数千人の抗議者が集まり騒ぐことは予見が可能。多くのブラジル人が暴力行為と略奪行為を目にした」と述べています。

 被害額は、これまでのところ上院が350万レアル、下院が303万レアルと見積もられ、この他に大統領府と最高裁判所の損害賠償が数百万レアル加算されることになります。連邦司法長官は「損害賠償の会計処理が進めばより大きな被害額になることが予想され、増加した被害額も要請する可能性がある」と述べています。