中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ボルソナロ大統領が連邦最高裁に謝罪

 地元メディアによると、ボルソナロ大統領は29日、ソーシャルネットワークにハイエナに追われているライオンの様子を投稿したのは「間違い」だった、と連邦最高裁判所に謝罪しました。サウジアラビアへ向かう途中、「オ・エスタード・デ・サンパウロ」紙の質問に答えたものです。
 
 投稿された内容は、最初、ライオンに擬せられたボルソナロ大統領が、ハイエナに擬せられた最高裁判所に追い詰められています。そこへ別の「保守的な愛国者」を装ったライオンが現れ、「大統領を最後までサポートしましょう。彼を攻撃しないでください」というメッセージが表示され、最後に大統領の写真と共に、「何よりもブラジル。何よりも神様」という大統領のスローガンが繰り返されます。

 ハイエナは最高裁判所だけでなく、大統領を批判しているブラジル司教会議、ブラジル弁護士会、報道機関、労働者党、社会民主党民主労働党、社会自由党などをも象徴していると見られています。投稿されたものは既に削除されていますが、ネットワーク上では複製され転載され、大きな話題になっています。

 これを投稿したのは、リオデジャネイロ市会議員をしている息子のカルロス・ボルソナロ市議と見られています。これについて大統領は、「カルロスを責めることはできない。最終責任は私だ」と語っています。