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モラレス大統領が勝利宣言

 地元メディアによると、ボリビアのモラレス現大統領は24日、コチャバンバで大統領選挙での勝利宣言をし、最終結果を待たずに支援者に勝利を語りかけました。集票結果はモラレス氏が次点のメサ氏を得票率で10%上回っており、選挙管理委員会は集計途中にモラレス氏の4回目の当選を発表しました。これには米州機構欧州連合が集計に疑惑があるとして、決選投票実施を要求しています。

 各大統領候補の得票率は次のようになっています。
 エボ・モラレス:47.07%
 カルロス・メサ:36.51%
 チー・ヒョン・チョン:8.78%
 他の候補者は5%未満

 ボリビア国内の有権者だけであれば、得票率はモラレス氏46.64%、メサ氏36.83%で決選投票になっていました。しかし、海外在住の有権者のほぼ60%が現大統領に投票したことが、モラレス氏の勝因になりました。ブラジルではモラレス氏がボリビア有権者の70%の票を獲得し、メサ氏は9.6%しか獲得できませんでした。

 モラレス氏当選には次点のメサ氏支援者の抗議が続けられており、集計の模様も途中で開示が打ち切られ、得票数のみが開示されるようになるなど、不明朗感が付きまとっています。メサ氏支持者の抗議は拡大しており、決選投票が宣言されるまで抗議を続けるとしています。