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ボリビア大統領選に米国家機関が介入

 地元メディアによると、ボリビアの大統領選挙が大揺れに揺れています。23日、アメリカ国家機関は、ワシントンで会議を開き、同大統領選について票の集計について明確にするよう求めました。

 大統領選では最初の集計で、いずれの候補者も得票率が50%に達せず、また1位と2位の候補者の票差が10%もなく、決選投票が行われる予定でした。ところが、20日夜に選挙裁判所が「モラレス候補と対抗馬のメサ候補との票差が10%以上付いた」としてモラレス現大統領の当選を発表しました。これにメサ候補が、「選挙裁判所が投票を締め切った後、現政府が投票の集計を操作した」として非難、いくつかの都市の街頭で、メサ候補支援者の暴力や破壊行為による抗議活動が始まりました。

 選挙管理委員会は集計の経過を開示すると共に、モラレス候補は第一回目の投票で、決選投票を行う必要の無い十分な票を獲得した、としています。こうした動きにアメリカ国家機関が介入、集計の明確化を求めています。