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環境活動家の偽の写真を公開した議員が批判の的

 地元メディアによると、ボルソナロ大統領の息子であるエドゥアルド・ボルソナロ連邦議員が25日、スウェーデンの環境活動家グレタ・ツンベルクさん(16歳]の偽の写真をソーシャルネットワークに投稿、公開したと批判を受けています。

 エドゥアルド・ボルソナロ議員は、グレタさんの偽の写真を投稿すると同時に、彼女の国連でのスピーチを引用しながら、彼女への批判を展開しています。グレタさんは国連で、各国政府の地球温暖化に対する無策を強く批判していました。

 エドゥアルド議員は、父のボルソナロ大統領に米国大使に指名されていますが、議会での承認を受けていません。承認は議会の抵抗で厳しい状況にあります。エリジアン・ガマ上院議員は、「偽の写真公開は非常に無責任、民主社会では許されない悪だ。しかも彼は世界でも重要な大使館の大使にどうかと提案されている」と批判、「議員はグレタさん、ブラジル社会、国際社会に謝罪する必要がある」としています。

 また外交委員会のウンベルト・コスタ上院議員も、「虚偽のニュースを作成または広める行為、特にティーンエイジャーを攻撃し名誉を毀損するなどはあってはならないことで、国を代表する議員ならなおのことやってはいけないことだ」と批判しています。

 エドゥアルド議員は、虚偽の写真(アフリカの子どもたちの前で豪華な食事をする偽造写真)投稿について、コメントを拒否しています。