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大学構内で暴力問題勃発

 地元メディアによると、ベロオリゾンテ市にあるミナスジェライス連邦大学は29日、キャンパス内で警備員に暴行されたという32歳の黒人受講希望者の苦情を調査すると発表しました。警察には、受講希望者が28日に英語コースに登録するため文学部に行った際、警備員に殴られたと届けています。

 同大学学生代表は、「受講希望者は若い黒人男性で、警備員による暴力と人種差別の犠牲者だ。視聴覚的証拠があり、事実を目撃した数人の証人もいる」と指摘しています。目撃者の1人が、事件の一部始終を録画していました。

 警察の調べでは、男性が建物に入ると、近づいてきた警備員に.学生かどうか尋ねられました。男性は英語コースの元学生であると説明し、身元証明書も示しました。その後、男性は受講登録しました。しかし、その後も彼は、警備員4人に見張られ続けました。警備員からは、「何かを盗むために学生になりすまし、構内に入ったのだろう」と詰問されたりもしました。

 目撃者が撮ったビデオには、男性が受講受付に到着するまでに、警備員から平手打ちされ、足で蹴られる様子が記録されています。彼は、警備員の暴力に助けを求めて泣き、多くの人が駆けつけたことで、暴行から逃れることが出来ました。