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建設機械の生産を拡大=日立建機とJD社=

 日立建機株式会社(本社・東京都文京区、辻本雄一社長)は、米国大手建設機械及び農業機械メーカーのジョン・デアー社(JOHN DEERE、以下JD社)との共同事業で、サンパウロ州インダイアツーバ市工業団地内に中大型の油圧ショベル・カーやホイールローダーを組み立てる二つの工場を建設しました。11日に行った開場式で、アルキミン・サンパウロ州知事が「両社の共同事業は、サッカーでいうならペレとマラドーナが組んだようなもの」と最大級のリップサービスを行い、州政府の同工場に寄せる期待の大きさを示しました。
 この工場建設には、JD社1億2400万ドル、日立5600万ドルの計1億8000万ドルの投資を行っており、二つの工場で800人、間接も含めれば1500人の雇用が見込まれています。
 工場建設は25年前から米国内で始まっていた日立とJD社の合弁事業をさらに発展させようというものです。JD社はブラジルで大型コンバイン等農業機械の高い市場占有率を誇リ、販売力には定評があります。工場の新設で、日立の技術力と販売力が組み合わさったことになります。