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新設企業が184万社=2013年

 セラーザ・エクスペリアン(Serasa Experian)の発表によると、2013年1年間にブラジル全国で新設された企業の数は184万187社に上りました。2012年の新設数169万760社を8.8%上回っています。
 内訳は、全体の68.2%を占める125万4117社が個人零細企業、21万9560社(11.9%)が個人企業、25万9630社(14.1%)が有限会社、10万6880社(5.8%)がその他の法人になっています。個人零細企業の新設数は年々増加の傾向で、新設企業全体に占める割合はセラーザが統計を開始した10年以降、毎年拡大しています。10年は49.0%、11年は53.8%、12年は60.0%でした。
 地方別の新設数は、リオ、サンパウロ両州を抱えるブラジル南東部が最多の93万1736社(全体の50.6%)、北東部が33万8637社(18.4%)、南部が29万8331社(16.2%)、中西部が17万2181社(9.4%)、最も少ない北部は9万9303社(5.4%)でした。新設数の対前年増加率は北東部が9.8%、南東部が9.2%、中西部が8.5%、南部が7.8%、北部が5.2%になっています。業種別ではサービス業が105万3420社で最多。商業は60万5494社、工業は14万9377社でした。
 個人零細企業は、年間の総売上高の上限が6万レアル、従業員は1人のみ雇用可(ただし給与は最低賃金)などと法令で定められ、業務内容は非常に小規模。同企業数が爆発的に増えており、今ではブラジル企業の約3分の2を占めるまでになっています。
 2013年に新設された個人零細企業125万4117社の業種別内訳を見ると、衣料品全般を扱う販売業が全体の12.2%を占め、美容・衛生サービス(9.4%)、建物や電気設備の修理・メンテナンス(8.8%)、フードサービス(8.8%)と続いています。