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ボストン同時爆発事件でジルマ大統領は「狂気の行為」

 米東部マサチューセッツ州ボストンで15日、ボストン・マラソンのゴール付近で起きた爆発事件はブラジルでも大きく報じられ、ジルマ大統領は声明文で哀悼の意を示し、爆発事件について「狂気に満ちた暴力行為だ」と批判しました。ブラジルでの報道によると、ボストン警察の発表として、少なくとも3人が死亡し、130人が負傷者したとしています。負傷者の中にはブラジル人も1人含まれ、軽傷ということです。
 アントニオ・パトリオッタ外務相はプラナルト宮(大統領官邸)でこの事件について語り、「凶悪な犯罪行為」だと強調しました。今年ブラジル国内で開催されるサッカーのコンフェデレーションズ杯コンフェデ杯)、2014年ワールドカップ(W杯)、16年リオ五輪と国際大会が続きますが、同外相は大会の安全確保について、「安全確保にかかわるすべての準備を進めている」と述べました。
 ボストン・マラソンに参加していたブラジル人のカルロス・フェレイラさんは、爆発事件が起きた時は既にゴール後で着替えの最中でした。「爆発現場からわずか200メートルの距離だった。突然、多くの救急車がやって来て速やかに避難するようスタッフに命じられた」と語り、最初はガスが爆発したと思った、と爆発時の様子を話していました。