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中国が最大の貿易相手国

 ブラジルと中国の貿易額が年々増大しています。2012年7月14日付サンパウロ新聞で「ポ語の聖書まで中国製」と報じ、国内で使用されるポルトガル語の聖書や教育用図書まで中国から輸入されている、という現状を伝えています。ブラジルの中国への依存度は高まるばかりです。
 中国製品といえば安価な衣料品や電気・電子製品、露天商などが販売する細々とした雑貨類などを考えがちですが、実は、ブラジルを代表する伝統的郷土料理「フェイジョアーダ」もまた、中国からの輸入無しでは食せない事態になりつつあるのです。
 対中国貿易額は輸出入を合わせた取総額が361億200万ドルに達した2009年以降、中国は最大の貿易相手国となりました。開発商工省が今月初めに発表した資料によると、12年には中国向け輸出額は米国向け(268億ドル)を大きく上回る412億ドルに達して4年連続で1位となり、342億ドルに上った輸入額は米国(326億ドル)を抜いて1位になっています。