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輸出入ともに過去最高=5月

 開発商工省が1日発表した貿易統計によると、今年5月の輸出額は1日当たり平均で前月比7.9%増、総額では5月としては過去最高の232億1500万ドルに達しました。輸入額もまた同月の最高となる202億6200万ドルを記録、1日当たり平均では前月を1.4%下回ったものの昨年同月を2.9%上回っています。
 収支は昨年5月の黒字額に比べて16.2%少ない29億5300万ドルの黒字。1〜5月期の2012年累計は輸出978億6100万ドル、輸入915億9000万ドル、収支黒字は62億7100万ドルでした。輸出入額はともに同時期の過去最高を記録、黒字額は昨年同期比26.5%の減です。
 このデータについて同省のアレッサンドロ・テイシェイラ次官は、年初来の5カ月間における輸出の拡大は通年目標の範囲内であるとした上で、「今年下半期については、国際的な危機が悪化しないかどうか、これを注視する必要がある」と述べています。同省貿易局のタチアナ・ラセルダ・プラゼーレス局長は今年の輸出動向について、「コモディティー価格は昨年見られたような影響を及ぼしていない。現在の輸出のパフォーマンスは完成品の輸出が増加した結果」と説明しました。
 1〜5月期の貿易額を相手国別に見ると、輸出額では中国向けが172億ドルで最多、以下は米国(118億ドル)、アルゼンチン(75億ドル)、オランダ(59億ドル)、ドイツ(31億ドル)と続いています。輸入額では中国と米国がいずれも134億ドルで最多、以下はアルゼンチン(63億ドル)、ドイツ(61億ドル)、韓国(38億ドル)の順でした。