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貿易黒字34%減少

 地元での報道によると、開発商工省が2日、2012年の貿易収支について発表、昨年1年間の輸出額は2425億8000万ドル(前年比5.3%減)、輸入額は2231億4200万ドル(同1.4%減)で、過去最高を記録したことが分かりました。収支黒字は11年比34.8%減の194億3800万ドル。これらの結果を受けてタチアナ・プラゼーレス臨時大臣は同日の記者会見で、「我々は輸出が前年に比べて27%増加した11年と同じレベルにある」と述べ、国際的な経済危機にもかかわらずブラジルの輸出は高いレベルを維持したとの見方を示しています。 
 輸出の内訳を見ると、半製品が前年に比べて8.3%減少したほか、1次産品及び完成品もそれぞれ7.4%、1.7%落ち込んでいます。輸出の落ち込みが最も大きかったのは、半製品では鉄鋼半製品(前年比17.2%減)、1次産品ではコーヒー豆(同28・5%減)、完成品では圧延鋼(同17.3%減)。逆に、それぞれの分野で輸出が最も増加したのは鉄合金(同11.7%増)、トウモロコシ(同97.3%増)、エタノール(同46.5%増)。主な輸出相手国は中国(412億ドル)、米国(268億ドル)、アルゼンチン(180億ドル)、オランダ(150億ドル)、日本(80億ドル)となっています。 
 輸入は主に燃料・潤滑油(前年比2.4%減)、原料・中間財(同2.2%減)、消費財(同1.8%減)が減少した一方、資本財が1.5%増加しました。主要な輸入相手国は中国(342億ドル)、米国(326億ドル)、アルゼンチン(164億ドル)、ドイツ(142億ドル)、韓国(91億ドル)でした。