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米国のエイズ治療薬を国内で製造

 地元メディアによると、アレシャンドレ・パディーリャ厚生相が米国で製造されているエイズウイルス(HIV)治療薬の「抗レトロウイルス硫酸アタザナビル」を国内で製造するための製造技術を2016年までに導入することを発表しました。この治療薬はエイズウイルス感染中期の患者向けのもので、製造はリオのオズワルド・クルス財団が管轄する医薬品技術研究所が行います。同研究所の専門家が治療薬の特許を所有している米国ブリストル社で製造方法を学ぶ予定です。
 厚生省は今回の米国企業との提携により、最初の5年間で3億8500万レアルの経費削減を期待しています。現在、統一医療保健システム病院で配布されている抗レトロウイルス薬は約4万5000人が服用しており、これは国内エイズ患者数21万7000人の20%に相当します。