地元メディアによると、米インターネット検索大手グーグル傘下の動画サイト「ユーチューブ」に投稿された動画の削除を巡り、グーグル・ブラジル（サンパウロ市）のファビオ・コエーリョ社長が26日、逮捕されました。問題の動画は、マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ市長選候補のアルシデス・ベルナル氏を中傷したもので、グーグル側は動画の削除命令を無視していました。
マット・グロッソ・ド・スル州選挙裁判所のフラビオ・ペロン判事は先週、この動画の削除を求める判決を言い渡し、グーグル側は控訴しましたが判決は変わリませんでした。しかし、判決に逆らってグーグル側は動画の削除を実行せず、コエーリョ社長の逮捕となったものです。ペロン判事は、判決を順守しなかったグーグルの行為は軽犯罪違反として、逮捕当日にコエリーョ社長の釈放を行いました。
グーグル側は今回の件についてコメントを出しておらず、控訴を表明した今週初めに「自社サイトに投稿される動画の内容については責任を負いかねる」と述べたのみです。
