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携帯3社に新規販売禁止措置

 地元メディアによると、携帯電話などの電気通信事業者を監督している国家電気通信庁はTIM(チン)、Claro(クラロ)、Oi(オイ)に対し23日以降、音声通信、データ通信を含む新規回線の販売を禁止すると発表しました。昨年テレフォニカが同様の措置を受けましたが、3社同時に禁止措置がとられるのは初めてです。国家電気通信庁は3社に対して寄せられた、過去6カ月間の苦情などの情報を精査した上で新規販売禁止措置を決定しました。この販売禁止でブラジル国内の携帯市場の約70%が新規販売できなくります。
 携帯3社は、サンパウロ消費者保護センターが今年1月から7月17日までに受け付けた消費者からの苦情件数は、クラロが2320件に上り、チンが1682件、オイが1164件になっています。苦情内容は、通話中に回線が切れるといった通話品質に関するものが多くを占めています。
 国家電気通信庁は連邦直轄区を含む各州で最も苦情の多かった事業者1社を販売禁止事業者とし、他の州で1位になっていなければ販売できるため、各州の消費者が携帯電話を全く購入できなくなるということはありません。