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ジャーナリスト殺害数でブラジルは世界5位

 地元メディアによると、報道の権利擁護を訴える国際団体「プレス・エンブレム・キャンペーン」(本部ジュネーブ)が2日、世界各国で今年殺害されたジャーナリストのデータを公表しました。ブラジル国内は世界で5番目に多く、不安定な情勢が続くソマリアやテロが多発するパキスタンと同数でした。
 「プレス・エンブレム・キャンペーン」の調べによると、今年1〜6月に世界21カ国で72人のジャーナリストが殺害され、前年同期比で33%増加しています。ブラジルでの犠牲者は6人に上り、イラクアフガニスタンよりも多いとして同団体は批判の声を上げています。こうした批判を受け国連は、報道関係者の安全を保障するための具体的な措置を要求しています。
 ジャーナリストにとって、ブラジルを始めとするラテンアメリカは最も危険な地域で、中東諸国よりも危険だと見られています。ラテンアメリカでの被害者の内訳は、メキシコが8人、ホンジュラスが4人、ボリビアが2人、コロンビア、ハイチ、パナマが1人ずつでした。
 現在のペースで年末を迎えた場合、今年のジャーナリストの殺害者数は昨年の107人を上回り、過去最高数に達するとの推測もあります。