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警察官による殺害が1日平均3人

 地元メディアによると、リオデジャネイロ州内で今年1月から4月の間に警察の介入に抵抗して殺害されたとされる人数が383人に上りました。昨年同時期の241人から59%の増加で、1日平均3人、8時間に1人が殺害されている計算になります。公共保安研究所の調査で分かりました。

 リオでの警察官による殺害件数は年々増加傾向にあります。件数は2014年は84人でしたが、15年は645人、16年は920人で、今年1~4月ですでに383人を記録、16年の殺害件数の42%に達しています。なお、サンパウロ州では昨年590人が警察官により殺害されました。

 逆に、リオ州で軍警察官が殺害されたケースは、年初から5月22日までに56件です。15人が職務中、41人が非番でした。

 米州人権裁判所は先週、1994年と95年にリオ市で起きた警察による大量殺害事件の責任者を捜査せず、罰しなかったとしてブラジルを非難しました。同裁判所は、ブラジル、特にリオにおける人権侵害と警察の暴力が問題と指摘しています。