中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

王子製紙、ブラジルの企業を子会社化

 製紙大手の王子製紙(篠田和久社長、本社/東京都)は22日、感熱紙やノーカーボン用紙の製造・販売を行うピラシカーバ・インダストリア・デ・パペイス・エスペシアイス・イ・パルチシパソンエス社(サンパウロ州ピラシカーバ市)の株式100%をフィブリアセルロース社(サンパウロ市)から取得して子会社化すると発表しました。取得価額は約240億円。9月29日付で株式取得後は社名を「王子パペイス・エスペシアイス」に変更する予定です。
 今回の子会社化によって、王子製紙グループのイメージングメディア事業は、日本、アジア、北米、欧州に続き、南米での拠点を得ることになりました。

ブラジル日産、マーチの販売開始

 ブラジル日産自動車は日本でも人気の高いハッチバック型コンパクトカーのマーチをブラジル市場に投入、販売を開始しました。地元メディアの報道によると、市場価格2万7千〜3万レアルクラスの小型大衆車であるフォルクスワーゲン社のGOLやフィアット社のUNOなどが競合車種になります。
 同社のクリスチアン・メウニエール社長によると、販売台数は1か月当たり4000台程度になるようです。ちなみに今年8月の販売台数はGOLが2万7203台、UNOが2万4947台で、それぞれ8月の国内販売の1、2位を占めました。
 ブラジルで販売されるマーチは1.0リッターと1.6リッター(いずれもフレックス)の2タイプ。当面はメキシコで生産されたものを販売するようですが、販売が順調ならブラジルに工場を建設、当地で生産する計画も立てています。