中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

サンパウロ市で急増する強盗事件

 サンパウロ市保安局(SSP)が25日に公表した犯罪統計データによると、サンパウロ市内での強盗事件数は8月が1万289件で最多でした。今年1か月当たりの平均発生件数は9193件で、これには住宅や商業施設への押し入りや路上での強盗事件も含まれています。
 統計データには車両盗難事件の数字は含まれていませんが、8月の同事件は3703件発生していて、やはり最多記録でした。
 8月、強盗事件が最も多かった地区は、サンパウロ市南部のジャルジン・ミリアン区の242件で、7月より14%増です。
 首都指令警察のマルコス・ロベルト・シャベス大佐は、「市民警察が2か月前に9警察署で現行犯対策本部を設置したことが盗難事件の増加につながった」と対策の強化で摘発件数が増加したと説明しました。同大佐は「軍警が盗難物や紛失物などに対して事件・事故届を作成するようになり、警察署での待ち時間の減少に貢献している。迅速な対応のおかげで、市民はより多くの事件を報告するようになった」とも語りました。