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ブラジル工場が稼働=東芝メディカル=

 医療機器製造・販売の東芝メディカルシステムズ(綱川智社長、本社/栃木県)は15日、サンパウロ州バルエリ市に本社を置く同社子会社の東芝メディカル・ド・ブラジルが同州カンピーナス市に設立した工場の稼働を開始しました。同工場では、ブラジル政府のPPB(基本製造工程)認可を受けてCT(コンピュータ断層撮影)、超音波診断システムをブラジル国産品として生産します。超音波診断システム生産の製造認可取得は同社が初です。東芝メディカルシステムズは今後、ブラジル国内での部品調達を推進しつつ、日本と同レベルの高い品質管理の下、コストパフォーマンスの高い安心・安全な医療機器を南米市場へ供給していくとしています。
 東芝メディカルシステムズは1974年に設立したブラジル法人を通じて南米地域への医療機器の販売・サービスを行っています。ブラジルを中心とする南米のヘルスケア市場は、医療の高度化や医療インフラ整備の進展に伴う成長が期待されますが、今後、医療機器の関税引き上げなどブラジル政府による国産品優遇政策にどう対応するかが課題となっています。