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藤村修氏の官房長官就任で日系人がエール

 藤村修氏(61、大阪7区)が2日の組閣で、官房長官に就任しました。同氏は、元日本ブラジル交流協会事務局長として30回以上も日本とブラジル間を往復しているブラジル通で、ブラジルではお馴染みの政治家です。サンパウロ新聞が同氏の官房長官就任で、日系社会の喜びの声を拾っています。
 1990年代半ばから約10年にわたって日伯交流協会会長を務めた元ブラジル日本文化福祉協会会長の山内淳氏は、藤村氏が議員になる以前に日伯交流協会及び交通遺児を励ます会全国協議会事務局長などの活動を行っていたことに触れながら、当時の藤村氏について、「年に2回はブラジルに来ていたし、年間30人も40人も受け入れた交流協会生の研修先を自分の足で歩いて回っていた。本当に人柄の良いまじめな人」と話しています。
 藤村氏の官房長官就任を英字新聞で知ったという弁護士でサンパウロ大学法学部教授の二宮正人氏は、「30年以上の付き合いになる。日伯両国や日系社会において、これほどの朗報はない。藤村氏はこれまでブラジルを34回訪れて地方まで回り、ポルトガル語もある程度話せる」と友人の要職就任を喜び、同氏の人となりについても「本当に温かい人で、いつも今の日系社会はどうなっているかと気にかけてくれている。円満な性格で大役を果たしてくれるだろう」と太鼓判を押しました。
 交流協会6期生のOBで同協会事務局長などを務めた神戸(かんべ)保さん(47、愛知県)は、「筋が通った方で、義理人情に厚いきちんとした人です。今後の日伯関係のために先生(藤村)には頑張っていただきたいと思います」とエールを贈りました。