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1日に825件の犯罪=サンパウロ州=

サントス海岸地域の治安悪化も懸念

 サンパウロ州公安局は31日、同州における昨年の犯罪件数が対前年比で減少したことを発表しました。現地紙の報道によると、対前年比で減少したものの1日当たり825件の犯罪が発生しており、手放しでは喜べない状況としています。とくに観光地のサントス海岸地域の治安悪化が指摘されています。

前年比減も過去3番目の多さ

 公安局によると、昨年の犯罪件数は23万2907件で、この10年間で3番目に多い件数でした。犯罪件数が最も多かったのは09年の25万7022件、続いて03年の24万8406件で、昨年が3番目でした。この数字からも分かるように、09年の犯罪発生件数が最多ということもあり、昨年がそれに比べて少なかったと言うだけに過ぎないようです。

件数が減少している犯罪の内訳

 殺人=5.3%減(10万人中10.47人が殺人事件に巻き込まれたことになる)、強盗=16.5%減、誘拐=13.1%減、車両盗難=4.4%減、スリ・窃盗=4.3%減、銀行強盗=16.6%減、トラック荷物の窃盗=6.2%、警察との銃撃戦で死亡した人=5.5%減。

増加している犯罪

 強姦=数字は公表されていないが、増加傾向にある。