中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ルースの旧ターミナルを解体へ

 サンパウロ市初のバス・ターミナルとして1961年にルース駅に接した地に誕生した「ロドビアーリア・ルース」が、一帯の再開発計画に伴い、このほど取り壊しが始まりました。誕生して20年後にチエテ・ターミナルができてからは、カラフルなひし形のガラスや鉄枠に特徴のある商業施設として市民に親しまれ、利用されていました。
 「ロドビアーリア・ルース」は70年代、東北ブラジルやサンパウロ州の地方からの長距離バス発着所として、1時間に2500台ものバスでごった返していました。初めて公共の場所としてカラーテレビが設置され、旅行とは関係のないサンパウロっ子がサッカーの試合中継を見るため大勢詰めかけたものでした。一方で、犯罪や公害、渋滞を引き起こしたとして批判されもしましたが、ターミナルを囲んだ屋台の数々、充満するシュラスコ・グレゴの匂いは、サンパウロっ子にとって今では懐かしい思い出のようです。
 跡地には2014年の完成を目標に、「ルス総合文化施設」が建設される予定です。