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政策金利の0.5%引き上げは4月か

 中央銀行の通貨政策委員会は17日の会合で、政策金利を過去最低水準の8.75%に据え置くことを決めました。据え置きは5回連続です。前回は全会一致で据え置きを決めましたが、今回は賛成5、反対3と票が割れました。反対派は0.5%の利上げを求めていました。
 経済成長の加速でインフレ懸念が高まっているために、市場関係者らは引上げを予想していましたが、政府は、銀行の強制預託金の引上げやプライマリー収支の黒字目標の引上げなどで対応できるとして先送りを支持していました。
 政策金利は4月の次回会合では確実に引き上げられる見通しで、関係者は年末までに11.5〜12%を予測しています。据え置きにも関わらず、インフレ分を差引いた実質金利は4.0%で世界最高水準です。