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カアチンガ地帯のジャガー絶滅の危機 

 バイーアやピアウイーなど9州にまたがるカアチンガ地帯(半乾燥地帯)に生息するジャガーが、絶滅の危機に瀕しています。国立肉食哺乳類研究センターによると、同地域では現在、ジアマンチーナ高地(バイーア州)など5か所に推定356頭が生息するのみとしています。生殖能力を持つ個体に限れば、その数は半減すると見られ、ジアマンチーナ高地では過去9年半で7頭が確認されたのみで、ボン・ジェズス・ダ・ラパ(バイーア州)では3年以内に「100%」絶滅すると見られています。
 減少した主な原因は国土開発により行動域が断絶・孤立化し、餌が減ったことです。南部ブラジルのマタ・アトランチカ地帯などでも同様の現象が見られ、ワシントン条約でも「絶滅危惧種」に指定されました。