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「生死問わず」殺人犯に懸賞金ーリオデジャネイロー

 犯人を連れてきた人には、「生死に関わらず5千レアル」。こんな物騒な懸賞ビラがリオ市中の街頭に貼られ、物議を醸しています。広告主は、軍警察の軍隊クラブ。先週、リオ市内で頭部を打たれて殺害されたウィルソン・デ・カルバーリョ軍曹(41)についての懸賞金ビラです。一緒にいた同僚も肩を撃たれ重傷。防犯カメラからは麻薬密売人の犯行と見られ、軍警は犯人の特定に躍起となっています。その結果が「ウォンッテド5000RS」となったようです。
 これに対してリオ州検察局は、「懸賞金目当ての殺人が起きる可能性もある」として渋い顔です。軍警は、「殉職者が今日ほど多かったことはない」として正当性を主張していますが、5千レアルが欲しいばかりの「でっち上げや人違い殺人も起きかねない」との危惧も指摘されています。