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動き出した「日伯国際大学」構想

 昨年10月、東京で開かれた第50回海外日系人大会の会場で「日伯国際大学」のパンフレットが配られ、同構想の存在が初めて明らかにされましたが、やっと具体的に計画が動き出しました。同構想を計画しているのは「日伯国際大学準備委員会」(矢野敬崇委員長)で、日系主要団体に同計画を説明、協力を取り付けたということです。
 「日伯国際大学準備委員会」は、パンアメリカン日系人協会ブラジル支部(矢野敬崇支部長)の中にを設けられており、そこで準備を進めることになります。
 『日伯国際大学』設立の目的を矢野委員長は、「我々がブラジルに何ができるのかを考えてきた」結果の構想だと語り、「日本人移民100年の歴史の中で日本文化の良き資質はブラジル人に理解された。それを強化し、永続的にするためには教育分野で次世代に残し、有益な人材育成でブラジルに貢献すること」としています。
 同計画では各分野において日本の特色を生かした学部で構成する「私立総合大学」の設立であり、日系人を主体にして初年度より黒字経営を目指し、学生が卒業後即戦力となる産学一体の授業、インターネットによる通信教育も実施し、日本文化研究の拠点化にするということです。