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17歳少女の死に住民激高、バス3台焼き討ち

  八月末日、サンパウロ市南部で都市警察による拳銃誤射で、17歳の少女が死亡するという事件が起きました。これを知り激怒した周辺住民が1日になって、バス3台と普通車2台、警察車両2台を焼き討ちにする抗議行動を起こしました。この抗議で住民の投石により警官一人が頭蓋骨損傷の重傷を負い病院に搬送されました。
 死亡した少女は、学校から帰宅途中に市内のラグリマス街道を通行中、都市警察と誘拐犯の撃ち合いに巻き込まれました。警察官の一人が誤って発射した実弾が少女首に命中、搬送先の病院で死亡が確認されました。少女には、近々恋人と結婚する予定だったといいます。
 誘拐されそうになった女性によると、犯人は誘拐した女性を後部座席に乗せて走り出しました。追いかけてきた警察はタイヤに発砲し、犯人はそのまま逃げたものの、運転を誤り停車中の乗用車に衝突、その後警官隊と撃ち合いになりました。この時に17歳の少女は事件に巻き込まれ、流れ弾に当たり死亡しました。犯人はそのまま逃走し、現在警察で行方を追っています。
 住民による焼き討ちには軍警が出動し、住民21人を拘束、取調べましたが、調べが終わった後、全員が釈放されたということです。