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過去20年間で最小 ー今年度アマゾンの森林伐採面積予想ー

 フォーリャ・デ・サンパウロ紙が2日報じた所では、ミンク環境相は今年度の森林伐採総面積は9000平方キロメートルと予測、過去20年間で最小となるという見通しを立てています。環境省と国立再生可能天然資源・環境院の観測調査を元に語ったものです。
 過去5年間では、2005年1万9000、06年1万4000、07年は1万1500、08年は1万3000平方キロメートルが伐採されました。伐採はパラー州ノーボ・プログレッソ、アルタミラの両市に集中しています。
 今年度伐採面積が減少する要因として環境相は、環境政策が功を奏しているためと説明しています。国立再生可能天然資源・環境院は今年、違法に伐採された2600平方キロメートル以上の土地での農業生産活動を禁止、違反した場合は10億レアルの罰金を科す条例を発布しました。
 同院の調べでは、伐採の9割がトウモロコシや大豆を中心とした農産物生産のための小規模農民による焼畑や放牧に利用されているそうです。