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政府が歳入8530億レアル、歳出8020億レアルの予算案提出

 ブラジル連邦政府は8月31日、来年度の予算案を国会に提出しました。予算案は、税収などによる歳入が8530億レアル、歳出は8020億レアルで、510億レアルの黒字予算。経済成長率は4.5%を見込んでいます。次期大統領選を見据え、低所得層への住宅支援に力を入れるルーラ政権は、目玉の住宅補助プランに100億レアルを計上、27万戸の住宅建設を予定しています。
 住宅政策の中身は、世帯あたりの月額所得が4650レアル以下の家庭を対象とした100万戸の住宅建設計画で、このうち40万戸が1395レアル以下の家庭に振り向けられます。この制度を利用した家庭の月々の返済額は50レアルからで、支払能力が乏しい場合は補助金も支給されます。
 来年の選挙で議席増を狙うPT党は、経済成長促進計画にも力を入れており、予算案では今年度の219億レアルを上回る230億レアルを経済対策に計上、国営企業への投資も797億レアルから940億レアルへと大幅に増やしています。