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サンパウロ総合大学入学の新入生半数は最富裕層出身

 地元での報道によると、南米で最も優秀な大学とされるサンパウロ総合大学に入学する新入生のうち半数が最富裕層の出身で占められていることが分かりました。ジェツリオ・バルガス財団の経済学者セルジオ・フィルポ氏の調査によるもので、2013年の富裕層上位20%は1人当たり月収平均は1200レアル(約54,000円)以上でしたが、サンパウロ総合大学学生の半数は1人当たり月収1270レアル以上の家庭で暮らしていました。
 サンパウロ総合大学の新入生の中で最も月収が低い10%の家庭と国民全体の中での下位10%を比べても、前者の1人当たりの月収390レアルに対し後者は169レアルであり、どの所得層においても同大学学生の家庭はブラジル全体の平均より約2倍多い収入を得ていました。