新日本製鉄の関連会社で鉄鋼大手のウジミナスは27日までに、2012年に稼働を予定していたミナス州での年産500万トンの製鉄所新設計画を当面中断すると発表しました。昨年7月に発表した計画では、サンタナ・ド・パライゾ市にある既存製鉄所の隣接地に61億ドルを投じ、年産250万トンの高炉2基を建設し、1基目は2011年前半、2基目は2012年に稼働させる予定でした。
計画の中断は、昨秋以降の経済危機により、国内外で鉄鋼需要が大幅に減少したためで、22日の同社取締役会で計画を当面見合わせる旨を決定したものです。この措置は、あくまでも中断で、「需要の持続的な伸びが確実になり次第、再開する」としています。
公表された同社の第2四半期の業績は昨年24億レアルから38％もダウンしており、需要減退が顕著です。売り上げが国内では14％、国外では35％も落ち込んでいます。
