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飲料大手AmBevの販売方法を独占禁止法違反と決定

 経済防衛行政審議会は22日、国内シェアの7割を占める飲料大手のAmBev社に対して、自社商品だけを取り扱うよう業者に働きかけたとして、独占禁止法違反で3億5300万レアル(約176億5000万円)の罰金を科しました。罰金額は同社のは総収益(2003年度)の2%にあたります。
 AmBev社は2002年から、キャンペーンに有名人を起用し、自社商品のみを置くレストランやバーなどの業者に賞を与えるなどの行為を繰り返していました。同業のスキンカリオル社が、これは独禁法違反だと同社を告発、経済防衛行政審議会は2004年から調査を進め、このほどAmBev社の独禁法違反を認定したものです。
 経済防衛行政審議会の決定にAmBev社は、違反行為を否定。罰金の取り消しを求める訴訟の準備に入りました。独禁法違反の罰金としては、3億5300万レアルは史上最高です。この違反決定報道で、AmBev社の株価は3.3%ほど下落しています。 
 また、同審議会は昨年12月、通信大手のテレフォニカ社に対し、インターネット通信の5項目が改善されていないと判断、190万レアルの罰金を科しています。これを受け国家電気通信庁はテレフォニカ社のインターネット回線「スピーディー」に対する業務改善命令を出しています。