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売り上げ3倍を目指す南米ヤンマー

 80年代のハイパーインフレで日本から進出していた農業機械メーカー2社がブラジルから撤退する中、ブラジルヤンマーは本社工場敷地の約50%を住宅開発会社へ売却、耕運機・トラクター事業と鋳物子会社をブラジル企業「アグリテック社」へ売却、それに伴いア社に対するエンジン供給と工場家賃・ブランド使用料徴収へ事業転換を行い、収益性の高いエンジン事業へ集中させ「ぜい肉のそぎ落とし」をしました。
 ヤンマーが耕運機・トラクター部門の売却後に現在のブラジル政府による小型トラクター購入用農業融資等も実行され、まさしく「もの」が売れる時代になりました。今年は年産でトラクター約2500台、耕運機約1800台となり、同社にとっては誤算でしたが、現在もア社はヤンマーブランドを継承し、ヤンマーはエンジン供給という形で利益を生み出しています。
 今年からは大阪本社の肝いりでブラジル法人の中期計画が作成され、(1)建設機械(2)小型陸用エンジン(3)船舶エンジン(4)発電機ビジネスの4本柱で、18年までに現在の売り上げ3倍が目標です。