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1年間の不倫経験が16% ー厚生省国民の性生活実態調査ー

 ブラジル厚生省が18日に発表した「国民の性生活」実態調査によると、特定の相手以外と性関係を持つカジュアル・セックスの割合が増加する一方、コンドームなど避妊用具の使用率が低下していることが明らかになりました。調査は生殖可能年齢とされる15歳から64歳までのブラジル全国から抽出された8000人が対象です。
 調査では、8000人の77%が性交渉をしており、2004年の前回調査と比べてカジュアル・セックスをする人が倍増しています。夫や妻以外の異性と性交渉する不倫経験のある人が、過去1年間に限定してみても、全体の16%もいることが分かりました。カジュアル・セックスの経験は、男女それぞれ36.8%と18.5%で、専門家は、ブラジルはよりリベラルなセックスを求める風潮が強まっているため、増加の傾向にあると分析しています。これまでに10人以上との経験者は、男性が40.1%、女性は約10%でした。
 日本でもそうですがブラジルでも、コンピューターの普及でインターネットを利用した異性との出会いも増えているようです。その出会いで性交渉まで経験したのが約7%もいました。年齢別で見ると未成年者に多く、経験者の10%を超えています。
 セックスの若年化も、カジュアル・セックスを増加させている原因のようです。15歳以下で性交渉を始めた男性は36.9%で、女性の倍以上になっています。同性との性交渉も調査されており、全体の7%が、これまでに一度は同性交渉経験者であることが分かりました。
 一方、避妊用具の使用率は、2004年の前回調査と比べ、約4ポイント低下し、21.5%でした。避妊用具の使用率は24歳までが68%と最も高く、若年層は避妊用具使用への抵抗力が小さい傾向が見られます。逆に25歳から49歳までは16.6%と使用者は少なく、50歳以上は38%が使用していました。