中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

健康被害を警告するタバコのパッケージが一新

 ブラジル厚生省は、サンパウロ州が禁煙条例を施行する8月5日に合わせ、健康被害を警告するタバコのパッケージを一新します。これは、国立がん研究所がタバコデザインの禁煙効果を調査したところ、喫煙者の39%までが警告パッケージを見て禁煙を決意したことが明らかになったためです。
 現在、市場に出回っているデザインは、喫煙を原因とするインポテンツやネズミの死骸写真などですが、これに肌の老化が一目で分かるものなど10パターンが加わります。
 がん研究所の調査では、表示警告により48%の喫煙者が禁煙を意識し、62%が健康被害について認識し、92%の喫煙者が「喫煙開始前に戻れるものなら絶対に吸わない」と回答しています。
 日本のようにただ文字だけで「健康に害があります」という警告より、ブラジルのショッキングな写真入りのタバコは禁煙への強いメッセージを与えることは確かです。筆者もブラジル滞在中、このパッケージを見てげんなりしていました。