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所得向上でタバコの消費拡大

 地元メディアによると、ブラジルの貧しい地域でタバコの消費量が増加しています。理由は所得向上、低失業率によるものです。ソウザ・クルスやフィリップ・モリスなどの国際的なタバコ大手各社は、ブラジル国内の貧しい地域では長年にわたって「バラ売り」を行っていました。貧しい地方の喫煙者は「タバコ1箱」が高価で購入できないため、1本ずつの「バラ売り」を購入するケースが多かったからです。
 現在は状況が変わってきました。企業経営院小売経営プログラムのラッツァリーニ教授は「所得の向上で、1本2本ではなく1箱丸ごとを購入できる人が多くなったようだ」と話しています。ニールセンの調査結果によると、ブラジル国内でタバコの消費数が増加しているのはブラジリア連邦直轄区と大リオ都市圏、ブラジル北東部の3地域だけで、そうした見方を裏付けています。