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モノレールがサンパウロ市にお目見得?

 サンパウロ州サンパウロ市が4月末に発表した路面電車「ライトレール」敷設計画について、地元のオ・エスタード紙が「東京のモノレールシステムを導入する可能性がある」と報じています。来日中のカサビ・サンパウロ市長とモラエス同市交通局長がシステムを視察したことから、導入を計画しているという予測記事になったようです。このシステムを導入するかどうかはまだ白紙の状態ですが、実現すれば、リオ―サンパウロカンピーナス間の高速鉄道への新幹線導入にも弾みをつけそうです。
 東京モノレールでは、「熱心に視察され、質問も細かな面にわたり具体的だった。導入の可能性はあると思っています」と語り、期待を持っているようです。
 東京モノレール導入案がブラジル側で持ち上がったのは、利用者数、建設コストなどライトレール計画と環境がにているためです。東京モノレールは、浜松町駅(東京都港区)と羽田空港を結ぶ全長約17.8キロ。高さ11メートルの高架に通した1本のコンクリート・レールの上を、タイヤ付きの電車で走行します。2区間の移動時間は17分。JR山手線と都営地下鉄に連絡しており、1日の平均利用客は13万人。モノレールに試乗したカサビ市長は、「システムはサンパウロにも応用できる」と語ったそうです。