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ブラジルを含め世界経済は来年から回復へーIMF(国際通貨基金)予測

 IMFは、第2次大戦以降で最大のリセッションに見舞われたブラジル経済について今年は1.3%のマイナス成長となり、来年は2.2%のプラス成長になるという予想報告書を発表しました。
 IMFの予想は、ブラジル政府が発表した成長率予想の今年2%、来年3.5%と大きな食い違いが見られます。ブラジル国内金融機関は既に、今年1.5%のマイナス成長に予想を軌道変更しています。IMFは前回のプラスからマイナスに変更した理由を、ブラジルの経済ファンダメンタルズによるものではなく、国際的なシナリオの悪化によるものとしています。特に基本産品価格の下落、融資条件の引締め、世界貿易の減速を大きな理由に挙げており、これはラ米全体に及ぶと指摘しています。ブラジルは既に昨年最終四半期にこの影響が現れたとしていますが、税制恩典と金利の強力な引下げ効果で今年第1四半期から改善の兆候が見られるとしています。